2015年03月27日

有機・無農薬野菜の栽培法:ゴボウの黒アザ対策

 ゴボウを有機・無農薬で栽培する場合の問題点は、根の表面に黒褐色やシミ状のアザができることである。アザが出来ると15cm位の短根になり易いく。

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             (年2回栽培している柳川ゴボウ)

 またアザは見た目が悪く、商品価値も下がる。これまで連作や未分解有機肥料の施肥、野菜残渣の鋤込みを止めているが、完全に無くならない状況が続いている。

 平成27年度は条間の深溝施肥を検討している。


1.黒アザの原因

 ゴボウの根の黒アザは、リゾクトニア菌によって出来ると言われている。リゾクトニア菌は、カビで地表下90cmの深い土中でも分布しているが、表層ほど多い。

 リゾクトニア菌は、黒褐色化した古い有機物からは栄養を摂取して増殖することはできない。新しい有機物から栄養をとって繁殖している。

 土壌中で細菌や放線菌が顕著に増殖するとリゾクトニア属菌の生育は圧迫され、衰退する。


2.防止対策

 ゴボウの黒アザ防止対策として以下の対策が挙げられている。病原菌の密度を減少する対策である。

 @連作をしない。5年位空ける。
 ➁未分解有機物や青刈り植物の鋤き込みをしない。
 B堆肥は完塾堆肥を施用する。
 Cトウモロコシなどのイネ科植物を間に栽培して2〜3年輪作とする。
 Dマメ科(落花生)を間に栽培して4〜5年輪作する。
 ➅土壌pHは6.0〜7.0にする、6.5が最適。
 F土壌の排水性をよくし、畝の通風をよくする。
 ➇土寄せはリゾクトニア菌による被害を多くするのでしない。
 ➈若い内に収穫し、被害を最小限に抑える。

3.今後の検討項目

 EM菌の効果や落花生の跡地栽培などを行う予定(平成27年3月27日作成)。

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2013年06月20日

栽培法:グリーンマルチ栽培

 
 家庭菜園で野菜を栽培する場合透明マルチ、黒マルチ、シルバーマルチ、敷藁などのグリーンマルチなどがよく用いられる。

 これらのマルチは
 @乾燥防止:地表面から「土壌水分の蒸散」を防ぐ。
 ➁雑草の発生抑制:地表面に届く太陽光を遮り「雑草の発生」を抑制する。
 B泥跳ね・病気防止:降雨時の「泥跳ね、作物の汚れ、土壌病害の発生」を抑制する。
利点がある。敷藁などのグリーンマルチの長短について報告したい。


(1)グリーンマルチとは

 グリーンマルチとは敷藁(藁、麦藁)、庭木の枝葉、野菜残渣、萱、雑草、堆肥などの植物を用いる方法である。

 植物のため、マルチに用いた後は腐植し肥料となり最終的に土に還る。炭素や窒素、鱗酸、カリの自然循環が出来る特徴がある。環境に優しい方法である。


(2)グリーンマルチの利点・欠点

 グリーンマルチの利点と欠点を以下に列記する。

 @利点
 ・地表面からの水分蒸発を抑えることができる。
 ・地表面の温度を下げることができる。
 ・雑草の繁茂を少し抑えることができる。
 ・低コストである。

 ➁欠点
 ・樹脂マルチに比べ効果が低い。
 ・効果が持続しない:長期間使用していると少しずつ分解してしまう。
 ・雑草などの種子が付いていると雑草が繁殖してしまう。
 ・マルチに手間が掛る。

(3)グリーンマルチの利用例

 植物が繁殖する春から秋にかけて利用する例が多い。冬季は少ない。利用例を以下に列記する。

 @春から秋
 ・キュウリ・ナス・ピーマン・唐辛子・トマト・スイカ・インゲン・コンニャク・アスパラ:麦藁
 ・ショウガ:萱、麦藁
 ・カボチャ・マクワウリ・サツマイモ:野菜残渣(スナップエンドウ)、庭木の枝葉
 ・ヤマイモ・サトイモ:野菜残渣(落花生)、庭木の枝葉、雑草


 ➁冬季
 ・そら豆・スナップエンドウ・ニンニク・ニラ・アスパラ:落葉堆肥

 麦藁や枝葉は腐植するのが大きな特徴である。この特徴を有効に利用したい(2013年6月20日作成)。

posted by 菜園おじさん at 11:08| Comment(0) | 有機・無農薬野菜の栽培法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月11日

防寒:防寒・霜害・凍結対策

 11月下旬から厳しい寒さが続いている。ここ十年、政府・マスコミなどが地球温暖化を煽り、寒い冬は来ないのではないかと思うようになっていた。

しかし、一部の科学者は太陽黒点の異常から地球は寒冷化に向かっていると主張していた。真実は不明であるが、子供の頃の寒さに戻ったような今日この頃である。

 今回は我が菜園で実施している冬野菜の防寒(防寒・霜害・凍結)対策について纏めてみたい。


1.冬野菜の耐寒性 

 一般に冬野菜の生育適温は15〜20℃前後と言われている。露地栽培のまま越冬できる寒さに強い野菜と霜や雪に対してやや弱いもの
に分類されている。

(1)寒さに強い野菜(0℃近くでも枯死しない)
 以下の野菜が挙げられる。適温は生育適温(気温)、低温障害と霜害は障害が発生する気温を示す。
 ・エンドウ(適温:10〜20℃、低温障害:0℃)

 ・ソラマメ(適温:15〜20℃、低温障害:0℃)

 ・イチゴ(適温:18〜23℃、低温障害:−8〜−10℃)

 ・ダイコン、カブ(適温:10〜20℃、低温障害:−5℃)

 ・ハクサイ(適温:15〜20℃、低温障害:−2〜−3℃)

 ・キャベツ(適温:13〜20℃、低温障害:−2〜−3℃)

 ・コマツナ(適温:15〜30℃、低温障害:0℃以下)

 ・ホウレンソウ(適温:15〜20℃、低温障害:−2〜−3℃)

 ・ネギ(適温:15℃前後、低温障害:−8℃)

 ・ラッキョウ(適温:18〜22℃前後、低温障害:−5℃以下)

 ・ニンニク(適温:15〜20℃前後、低温障害:不明)

(2)霜や雪に対してやや弱い野菜

 ・アスパラガス(適温:15〜20℃前後、低温障害:0℃)

 ・ジャガイモ(適温:12〜24℃前後、霜害:〜3℃)

 ・ニンジン(適温:15〜20℃前後、低温障害:−2℃)

 ・ブロッコリー(適温:15〜20℃前後、低温障害:−1〜0℃)

 ・レタス(適温:15〜20℃前後、低温障害:−2〜0℃)

 ・シュンギク(適温:15〜20℃前後、霜害:〜3℃)
 その他ワケギ、セロリー、パセリがある。


2.防寒・霜害・凍結対策
 比較的温暖な千葉県印西市の我が菜園では、ヨシズ囲い、寒冷紗やビニールのトンネル被覆を行っている。

北総地区は強風が吹き荒れるので強風と乾燥対策を兼ねている場合が多い。以下に実施している防寒・霜害・凍結対策を示す。
 
 @シュンギク
 霜害対策として寒冷紗のトンネルで被覆し、さらに北側をヨシズで囲っている。晴天が続く場合は、晴れた日に潅水を行う。

 ➁スナップエンドウ、そら豆
 霜害対策として寒冷紗のトンネルで被覆する。印西地方では畝に籾殻を散布する方法や竹ササ・木の枝を挿す方法も行われているが、寒冷紗トンネルの効果が大きい。
 
 ビニールのトンネル被覆でシュンギクやネギの育苗を行い、凍霜害を受けた経験がある。夜間ビニールを密閉していたため、内部温度は外気温よりも下がってしまうのが原因。

 厳寒期でも夜間はビニールの裾は開けて凍霜害を防止する必要がある。トンネル内の野菜に不織布をベタ掛けする方法も効果がある。

 Bキャベツ
 キャベツは結球成熟期になると結球葉が凍害被害を受け易いので、追肥を施し肥料切れさせないことにしている。

 Cハクサイ
 結球部を外葉で包み込み、頭部に新聞紙のキャップを被せる。キャップをしても内葉が数枚は枯れてしまうので完全な対策ではない。

 Dジャガイモ
 冬野菜ではないが、発芽期から生育初期に凍霜害を受け易い。植え付け時につくる溝を深めに掘り、発芽した芽が霜に当たらないように溝を完全に覆土しないようにしている(2012年12月11日作成)。

posted by 菜園おじさん at 16:09| Comment(0) | 有機・無農薬野菜の栽培法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする