2016年03月08日

野菜づくりの基礎:トマトの根の張り方と施肥方法

 現在野菜を栽培している印西市の高台は、砂地で水位が低い土壌。特に夏季は干ばつ被害を想定して栽培を行う必要がある。

 トマトは乾燥に強く、乾燥気味の土壌で栽培した方が甘い実が出来ると言われている。トマトを栽培する場合、根が地中でどの位伸びるかを知っておく必要がある。

 トマトの根は深さ1m、幅2〜3mほど伸びる。従って、排水性の良い畑を選び畝は出来るだけ深く耕しておく必要がある。

 このため元肥は深溝施肥を行う。植付け2〜4週間前に苗を植え付ける位置に深さ約30cmの溝を掘り、元肥を施す。

 元肥として1m2当たり落葉堆肥2kg、籾殻200g、米糠(油粕)100gを施す。元肥の半分を施し約5cm覆土し、さらに半分を施し覆土する。

 植付け1週間前に畝全面に元肥を施す。トマトはカルシウムが不足すると尻腐れ病になるため、1m2当たり苦土石灰150g、発酵鶏糞100g、草木灰50g鋤き込み畝を立てる。

 畝に黒マルチを張り、地温を上げておく(平成28年3月7日作成)。

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2014年12月21日

野菜づくりの基礎:耐寒性野菜の防寒対策

 野菜の生育温度は5℃〜30℃、生育適温は15〜25℃と言われている。気温が低下する冬季でも生育出来るのが耐寒性野菜である。

 耐寒性野菜として白菜、ダイコン、ホウレン草などがあるが、生育適温(10〜18℃)よりも低くなる冬季ではビニールなどで保温するなどの工夫が必要となる。

 耐寒性野菜の種類と我が菜園(露地栽培)での防寒対策をまとめた。

1.耐寒性野菜の種類

(1)低温に強い野菜
 低温に強い耐寒性野菜を表―1に示す。昔から冬季に食べているお馴染みの野菜である。露地栽培では、秋蒔きし越冬させ冬から春に収穫するものが中心となる。

 低温に強い野菜の生育適温は10℃〜18℃。また地温は果菜類で15℃以上、葉采や根菜類では5℃以上が必要となる。

 表−1 低温に強い野菜
 ・豆類:エンドウ、そら豆
 ・果采:イチゴ
 ・根菜:ダイコン、カブ
 ・ネギ類:玉ネギ、白ネギ、ラッキョウ(エシャレット)
 ・葉采:白菜、キャベツ、ほうれん草、漬菜、カラシナ、キャベツ、ブロッコリー

(2)低温にやや強い野菜
 低温にやや強い耐寒性野菜を表―2に示す。ニンジンやニンニク、パセリ、シュンギクなどがある。露地栽培では、秋蒔きし越冬させ冬から春に収穫する。

 表―2 低温にやや強い野菜
 ・根菜:ニンジン
 ・ネギ類:ワケギ、ニンニク
 ・葉采:パセリ、シュンギク、セロリー、レタス、ミツバ
 ・イモ類:ジャガイモ


2.耐寒性野菜の防寒対策

 千葉県印西市の我が菜園で実施している防寒や強風、防鳥対策を以下に示す。

(1)豆類(エンドウ、そら豆)
 秋播きしたスナップエンドウは、防寒(防霜)対策として寒冷紗のトンネルで覆っている。秋播きしたそら豆は、主に強風対策として寒冷紗のトンネルで覆っている。

(2)果采(イチゴ)
 耐寒性が高いので露地栽培とし、2月に黒マルチを張り地温を上昇させる。

(3)根菜(ダイコン、カブ、ニンジン)
 遅まきした冬ダイコンは、肥大するまで寒冷紗のトンネルで囲っている。カブの冬季栽培はしていない。秋播きしたニンジンは、換気フィルムのトンネル栽培としている。

(4)ネギ類(玉ネギ、白ネギ、ワケギ、エシャレット、ニンニク)
 秋に定植した玉ネギは、防寒・強風対策(苗の浮き上がりや吹き飛ばされ、マルチの捲り上がり防止)として今年から寒冷紗のトンネル栽培にした。

 白ネギ、ワケギ、エシャレットは露地栽培で防寒対策はしない。ニンニクは堆肥マルチの上の黒マルチを張っている。

(5)葉采(白菜、ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー、パセリ、シュンギク)
 秋に直播きした白菜は、防寒対策として結球白菜を新聞紙で包んでいる。移植白菜は、収穫期の1月中旬までは寒冷紗のトンネル栽培とし、2月以降は、結球白菜を新聞紙で包んでいる。

 秋播きほうれん草は、全て露地栽培。冬播きホウレン草は、収穫可能な大きさに育つまでビニールのトンネル栽培とする。

 収穫可能な大きさに育ったら、裾などを開放し冷たい外気に触れさせる。さらにビニールを撤去して寒締めホウレン草にする。

 キャベツとブロッコリーは防鳥対策として寒冷紗のトンネル栽培としている。夏播き・秋播きシュンギクは、防霜・防寒対策として換気フィルムのトンネル栽培を行っている。

 パセリの防寒対策はしていない(平成26年12月21日作成)。

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2014年07月24日

野菜栽培の基礎:施肥方法

 我が菜園で行っている代表的夏野菜の施肥方法を以下に示す。

(1)ナス
 ナスは幅が狭く深く根を張る野菜である。従って溝施肥や穴底施肥と全面施肥を併用している。深さ40〜50cmの溝や穴を掘り、堆肥と油粕を施す。

溝や穴を埋め戻してから苦土石灰や堆肥、発酵鶏糞を全面に施し、出来るだけ深く土に鋤き込み畝を作っている。

 ナスは栽培期間が長いので、堆肥を1株当たり5kg、有機肥料を1、2kg施す。基肥の有機肥料は、全体施肥料の半分程度とし残りは追肥として施している。

 追肥としては油粕液体肥料とEMボカシ肥料や発酵鶏糞を使用している。


(2)トマト
 トマトは吸肥力の強い野菜で、やや深く幅広く根を張る。肥料過多でトマトを栽培すると、果実のつきが悪くなるので基肥は控えめに施す。

 施肥方法は溝施肥と全面施肥を併用している。溝施肥は深さ30cm程度の溝を掘り、1m2当たり落葉堆肥2kg、草木灰100gを施す。

 溝を埋め戻し後、1m2当たり苦土石灰50g、草木灰50g、発酵鶏糞100gを全面散布し、土に鋤き込んでいる。全施肥量の1/3程度とする。

 残りは先端の葉の開き具合を見ながら、油粕液体肥料を追肥として施肥している。肥料のやり過ぎは、収量減や病害虫発生の原因になるので茎の太さを8〜10mmに育てている。


(3)キュウリ
 キュウリの根は30cmと浅いが、範囲は1mと広く張るのが特徴である。根が浅いので施肥方法は全面施肥としている。

 また生育期間も約4カ月(5月〜8月)と長いので、基肥に堆肥や有機肥料をたっぷり施す。

 基肥は全施肥量の半分程度とし、残りは追肥とする。栽培途中で肥料切れを起こすと果実の形が悪くなり(尻太、肩こけ、先細り、曲がり果等)、病害虫の発生も多くなる。


(4)大玉スイカ
 大玉スイカは、日当りと排水性の良い畑が必要である。大玉スイカの根は、生育初期は主に横方向に伸長しその後は土中深く伸びる性質がある。

 このため鞍栽培を行っている。鞍の植付け予定地に深さ40〜50cmの穴を掘り、基肥(落葉堆肥、発酵鶏糞、草木灰)を投入し土と混ぜ合わせる。

 さらに鞍に基肥(苦土石灰、草木灰、落葉堆肥)を全面施肥する。蔓ボケしないように基肥は少な目にすることが重要となる。

 追肥は3回(1回目:3本仕立て時、2回目:1番果の野球ボール大時、3回目:実の肥大時)鞍の株から40〜60cm離れた場所に施している。


(5)カボチャ
 カボチャの根の主根は深く(60cm以上)、側根は広く張る。カボチャの苗を植え付ける鞍は深さ30cm以上掘り基肥を投入している。

 基肥は落葉堆肥、グリーン堆肥、発酵鶏糞、EMボカシ肥料、草木灰を施す。広く張る側根に対し2回の追肥(発酵鶏糞、米糠)を行なう。

 1回目は株周りに、2回目は1回目より離して施す。


(6)トウモロコシ
 草丈が高い割に根が浅いのがトウモロコシである。収穫後の根の長さは20cm程度で、風で倒れ易い性質がある。基肥は全施肥量の半分を全面施肥している。

 倒伏し易いので、苗の穴底植えを採用している。草丈が30〜40cmに達したら穴底と畝の外側に1回目の追肥を施す。保水性を保つため穴底には多めの堆肥を施す。

 さらに出穂が始まる時期に2回目の追肥(油粕液体肥料)を施す。


(7)キャベツ、ハクサイ(葉茎菜類)
 キャベツやハクサイの根は深さ30cm、幅は30〜40cm四方に張る。深く耕し、基肥を鋤き込む。生育期間は、夏播き秋採りで3カ月程度と短い。

 基肥を全施肥量の約半分として追肥を2回行う方法を採用している。追肥は植え付け後早め早目に行なう。


(8)ホウレンソウ、コマツナ等(葉菜類)
 ホウレンソウやコマツナの根は幅が狭く、まっすぐに深く張る。従って、根菜類をつくるつもりで畑を深く耕し、基肥を鋤き込んでいる。

 肥料は全量基肥にしているが、生育状況により追肥を施す。ホウレン草の追肥は本葉が2〜3枚までに施す。それ以降の追肥は効果がないと言われている。


(9)ダイコン、ニンジン等(根菜類)
 ダイコンやニンジンの根は幅が狭く、長く伸びる。できるだけ深く耕し、基肥も深く鋤き込む。基肥は全施肥量の3分の2程度施し、残りを追肥としている。

 根菜類は播種後間引きをしながら生長させる。間引き直後に追肥を施している(平成26年7月24日作成)。

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