2016年04月27日

防虫剤:アセビ液の作り方

 自宅の庭にはアセビ1株が植えてある。害虫もつかず手入不要の庭木である。アセビは有毒植物でアセボトキシンやグラヤノトキシンなどの毒が知られている。

アセビの葉を食べるとよだれ、嘔吐、下痢、手足の麻痺を伴い、酩酊(めいてい)状態になると言われている。

 4月18日、アセビの花と葉を摘み取りアセビ液を製造する。ニンニク・唐辛子・木酢液に次ぐ防虫剤になり得るかその効果を確認する。


1.アセビ液の作り方

 アセビの花と葉(比率は9対1程度)を133g準備した。鍋にアセビの花と葉を投入し、1リットルの水を入れ10分間程度煮沸する。

 安全性の観点から野焼きの炉で煮沸する。途中300cc程度水を足す。煮沸後不織布フィルターでろ過し、約1リットルのアセビ液(褐色の液体)を得た。


2.アセビの有毒成分
 
 アセビには「アセボトキシン」や「グラヤノトキシン」などの毒が知られている。その化学性状を以下に示す。
(1)アセボトキシン(Asebotoxin)
 化学式:C30H50O10
 分子量:582
 融点:約120℃
 化学性状:結晶、水・アルコールに可溶、ベンゼンには不溶。

(2)グラヤノトキシン(Grayanotoxin)
 化学式:C20H30(O.COCH3)(OH)3
 融点:約238℃
 化学性状:白色結晶、酢酸に可溶、熱水に可溶。
 いずれも水や熱水に可溶でアセビの煮沸で有毒成分が抽出されていると考える。アセビ133gからどの位の有毒成分が抽出されたかは不明である。

3.有毒成分の毒性

(1)アセボトキシン
 人間が採食するとヨダレ、嘔吐、下痢、手足の麻痺を伴い、酩酊状態になると言われている。
 
(2)グラヤノトキシン
 グラヤノトキシンは、強い粘膜刺激作用がある。はじめに迷走神経を刺激し後でこれを麻痺させる。採食後数時間で発症し、嘔吐や泡沫性流涎を起こす。

 軽症では四肢開張、蹌踉、知覚過敏となる。重症では四肢の麻痺、起立不能、さらに間歇性の疝痛、腹部膨満、呼吸促迫、脈の細弱不整、そして全身麻痺に陥る場合もある。

 ただし回復は早く致命率は高くないと言われている。


4.アセビ液の防虫効果

 アセビ液は「ハダニ、アブラムシ、アオムシ、ケムシ」などに効果があると言われている。今後アセビ液の防虫効果を検証することにしたい(平成28年4月27日作成)

posted by 菜園おじさん at 18:15| Comment(0) | 防除剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

防除剤:うどん粉病

  5月中旬を過ぎると、スナップエンドウやカボチャ、キュウリなどにうどん粉病が発生し易い時期となる。葉に白い粉がついたようになる病気である。

 日当たりが悪く、雨の当たらない場所で多く発生する。うどん粉病の予防法や防除法について述べる。


1.うどん粉病の特徴
 うどん粉病は、植物を子嚢菌のウドンコカビ科の寄生菌が侵す病害である。麦(小麦、大麦)、野菜、ブドウなどが病害を受ける。

 うどん粉病菌は、付着した胞子が植物の表面で菌糸を伸ばして新たな胞子を作る。白い粉状に見えるものは病原菌の菌糸や胞子である。

 うどん粉病の特徴として
 @うどん粉病菌は、空気中を飛散する分生胞子によって伝染する。
 ➁比較的乾燥した条件下で発生する。
 B日当たりが悪く、雨の当たらない場所で多く発生する。
 C発病した部分は表面が白い粉状のもので覆われる。
などが挙げられる。


2.うどん粉病の被害
 うどん粉病に罹ると、葉の表面が胞子で覆われると光合成が阻害されたり、葉から胞子に栄養を吸収されるので生育不良になる。

 野菜の食味が低下する、果実が肥大しないなどの被害が出る。ひどい場合はカボチャなどの野菜が枯死する場合がある。


3.予防対策
 うどん粉病を予防するには
 @連作を避け、異なる種類の作物を輪作する
 ➁日照不足に注意し、風通しを良くする(畝間や株間を広くする)。
 B窒素肥料は少なめに施し、葉が茂り過ぎないようにする。
 C茂った部分を間引く、あるいは剪定する。
 D乾燥すると発生し易いので、水をこまめにやる。
などを行っている。


4.発病対策
カボチャやキュウリ、マクワウリがうどん粉病に罹っているのを発見した場合、以下の対策を実施している。

 @苦土石灰1重量%液
 粉状苦土石灰の1重量%液を調整する。約1時間静置し、上澄み液を噴霧機で葉面に噴霧する。白い粉が無くなるまで毎日行う。

 ➁米の研ぎ汁発酵液
 米の研ぎ汁発酵液(乳酸菌)を2〜3倍に希釈し、濾過液を噴霧機で葉面に噴霧する。

 B食酢の希釈液
 食酢の希釈液を葉面に噴霧すると効果があるとの報告がある。

 苦土石灰1重量%液と米の研ぎ汁発酵液の噴霧でうどん粉病を退治している(平成26年5月21日作成)。

posted by 菜園おじさん at 18:33| Comment(0) | 防除剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月26日

マリーゴールド:発芽が始まる

 毎年景観とネコブセンチュウ予防のため、畑の周りにマリーゴールドを植えている。4月14日、畑の空き地に播種する。4月26日、発芽が始まる。


2.発芽が始まる(4月26日)

 4月26日、幅40cm×長さ70cmの平畝に直播きしたマリーゴールドの発芽が始まる。20日前後に雨が続き、順調に発芽している。

          IMG_0009_4.jpg
              (発芽したマリーゴールド)

 ベタ掛けしていた寒冷紗を撤去し露地栽培とする。害虫に食害されることもないので、本葉が8枚程度になるまで育苗を続ける。

posted by 菜園おじさん at 17:34| Comment(0) | 防除剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする